ネットで商標調査する

ネットで商標調査する

本記事では特許庁のデータベースを使って類似商標をチェックする方法について、画面例を見せながらわかりやすく説明しています。

 

■特許庁データベースを使ってみよう

類似ネーミングの登録があるかどうかを、思い立ったら24時間いつでも無料で使える便利な特許庁データベースが「J-PlatPat」です。
その使い方にはコツがありますので、ご説明します。

 

→ J-PlatPat

まず、上記リンクからトップページに行きます。

 

●J-PlatPatトップ画面↓

 

登録商標を検索する場合、上部グローバルメニューの「商標」にマウスカーソルを重ね、あらわれたプルダウンメニューから「商標検索」を選択します。

●プルダウンメニューの商標検索を選択↓

 

商標検索のページに来ました。

ここで、登録希望のネーミング案を検索項目の「称呼」にカタカナで入力するのです。

●称呼検索 欄↓

 

今回は、事例としてサッカー専用のインソール製品を「ストライカー」というネーミング案で登録できるのか、をチェックすることにします

「称呼」の右欄に「ストライカー」と入力して「検索」をクリックすればいいのですが、それですとインソール以外の製品分野の結果もヒットしてしまいます

 

ご存知のように商標は「区分」ごとに登録するのですから、区分内での検索がしたいところです。

ところが、類似を検索するときは区分ではなく、区分の下位層である「類似群」という単位で調べる必要があります。ここが、ひっかけですね。
(類似群は区分の下に複数あります。そのうえ面倒なことに、類似群によっては二つの区分にまたがって属していることがあり、その場合は区分が異なるのに「類似群が同じなので登録できない」ということになります。)

 

■類似群コードを使うと正確な結果が得られる

 

つまり、調べたい商品が属する類似群のコードを知らなければズバリの検索結果は得られないということになります。

類似群コードを調べるには、2種類のアプローチがあります。

ひとつは、検索画面上部に設置されている「商品・役務名検索」で調べる方法。

 

●商品・役務名検索のリンク(赤い矢印)↓

 

検索画面の上部に見える「商品・役務名検索」をクリックすると、下のような別画面が表示されます。

●商品・役務名の検索画面↓

 

中段に見える「検索キーワード」欄に商品の一般的な分野、カテゴリー名称を入力して検索すると、類似群コードが表示されるしくみです。

「例) コーヒー、ココア」の文字が薄く表示されていますね。
ここに、商品分野を入力するわけです。

例にとっているインソールであれば、「インソール」または「中敷き」ということになります。

「インソール」と入力して、「検索」をクリックしてみます。

 

●類似群コードの検索結果↓

この結果から、「インソール」の類似群コードは「22A01」だとわかります。

右欄の「22A01」をクリックすると、真上の類似群コードの空欄に「22A01」が転記されます。

さらに、右側の「商標検索にセット」をクリックすると、類似群コードが入力された検索画面へと遷移します。

この画面で、あらためて「称呼」欄に「ストライカー」と入れて検索すると、絞り込まれた検索結果が表示されるのです。

 

しかし、場合によっては類似群コードの検索結果が大量に表示され、どれを選べばよいかわかりづらいこともあります。

そういうときは、もうひとつのアプローチ方法として、競合商品のネーミングで類似群コードを記入せずに称呼検索をしてみます

その結果一覧から社名を頼りに登録内容を見つけ、そこに書かれている類似群コードを参照するのです。

 

おわかりいただけたでしょうか。
商標登録をしたいと考えているネーミング案や、気になったネーミングなどで、ぜひ検索を試してみてください。

ただし、こうやって得られた結果はあくまで参考です。

類似ネーミングがなかったとしても、あなたが登録申請するまでの間隙に他者が申請するかもしれません。

類似群コードの選択を間違えているかもしれません。

類似の判断も、一朝にできるものでもありません。

では専門家に頼る、としても商標に詳しい弁理士はほとんどいませんし、特許庁の審査官も見解が統一されているわけではありません。

 

しかし、そうした不透明な環境はアイデアの数で克服できると考えています。

不運にもユニークなネーミングが商標登録できないのなら、それはもっと面白いネーミングを案出できるチャンスなのだと受け止めて、また知恵を絞るのです

そして、またデータベースのチェックと、実際に登録できた案件との差異を体験していくことで、徐々に上手なネーミング活用ができるようになっていくのだと思っています。

 

 

コピーライター、製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。

 

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

ものづくりコラムcolumn