column ものづくりコラム

「ノートパソコン」だけではありません-2

弓削のクリエイター時代の事例を掘り起こしています。『ノートパソコン』だけではありませんよ!と。

※本記事では、弓削が大手企業の仕事をメインに請け負っていた’90年代〜’00年代(15年〜30年くらい前)の企画をご紹介しています。

３ 海上通貨のはじめて

国内旅行代理店の大手Jテービーさんのご依頼で、超高級海洋クルーズ船内でのエンタテインメント企画を考えてほしいという仕事がありました。

このときはあれこれ企画案を出したのですが、先方がいちばん気に入ったのが船内通貨をつくって、ギャンブルなどに使ってもらうというアイデアでした。
太平洋など、国内法に縛られない海洋にまで出ればカジノなどでの金銭のやり取りも合法になるのですが、そこは国内最大手。

さらに船内通貨をつくって二重に対策するというようなことだったと思います。

間に入っていた広告代理店をすっ飛ばして電話での質問や確認が来ていたので、代理店の営業が困っていました。いまはそういう通貨がどうなっているのか知りませんが。。

４  インキュベーション施設の提案

M井不動産の本拠地は日本橋ですが、当地の旗艦ビル建て替えに際して、どんな先進的な利用法があるか企画を考えてくれ、というご依頼がありました。

まだ、スタートアップという言葉が一般的ではない頃でしたが、起業する人たちをサポートすることには価値があると思いました。

そこで、いまで言うインキュベーションフロアを設置する一方、重厚長大産業の経営者リーダーらと自然に交流ができる別フロアを用意するというアイデアを出しました。

そこから新旧経営者、リーダーの交流が生まれ、ときにはアドバイスが話され、ときには最新のトレンドが語られる、という空間。

これは双方にとってメリットがあり、日本橋地域の大家さんとしても面目が立つという、win-win-winな価値を創出するスペースになるという企画骨子でした。

しかし、この提案時には実現しませんでした。実際にこのスペースが置かれたのは、ほんの数年前です。ちょっと時代が合わなかったのですね。

次はタレント案件などについてレポートいたします!!

製造業マーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。