キャッチコピーに数字を使う方法

キャッチコピーに数字を使う方法

キャッチコピーやキーワードに「数字」を盛り込むことは、顧客の心を掴む上で極めて重要です。

例えば、「たった3ステップ」「1日5分で完了」と数字で上限を明確に示すことで、読み手は「これなら自分にもできそう」と安心し、次のアクションを起こしやすくなります。

まずは、数字を活用するうえでのポイントを書きます。

 

数字は客観的に語る

数字は客観的な事実であるため、担当者が上司へ提案する際の「社内で説明が通る言葉」となり、結果としてそれがそのまま「稟議が通るキャッチコピー」として強力に機能します。

漢字やひらがなが並ぶ文章の中で、アラビア数字は視覚的なコントラストを生みます。これがフックとなり、スマートフォンをスクロールする読者の目を瞬時に止めることができます。

勝てる数字からはじめよう

「たくさんの人が愛用」と伝えるよりも、「98%の人がリピート」と伝える方が、圧倒的に信憑性が増し、商品やサービスのメリットがリアルに伝わります。

しかし圧倒的に魅力的な数字は、特別な場所にあるわけではありません。「納期〇日短縮」「作業時間〇%削減」「独自の検査項目〇個」など、何らかの数字は常に現場に存在しています。まずは、自社が確実に勝てる数字を見つければよいのです。

マネされてもだいじょうぶ

もし独自の指標を打ち出して、競合他社に真似されたとしても心配はいりません。自らが市場の基準となる「土俵」を作った先行者としての優位性は揺るがないからです。

景表法、薬機法などに注意

ただし、強力で具体的な数値を提示する以上、景表法や薬機法、不正競争防止法などの法規制には細心の注意を払う必要があります。

曖昧な形容詞を削り、事実としての「数字」に置き換える。これだけで、コピーの切れ味は見違えるほど鋭くなります。とりわけB2Bのビジネス領域において、組織全体を説得するための最強の武器となるのが数字なのです。

 

では、その「数字」をどこで見つければいいか?
本記事では、数字の「タイプ別」の7パターンと、「業種別」に見つける14分野のリストとしてまとめました。

 

数字を設定するタイプの7パターン

① メリットの数字(ビフォーアフター)

○分短縮/○%削減/○日短縮/○倍
※根拠・条件が必須。無いなら“体験の数字”へ逃がす

② 希少価値の数字(限定・抽選・ロット)

月○個/限定○名/先着○セット/年○回の販売
→ 需要喚起に強い(ただし嘘は絶対NG)

③ 簡単さの数字(使い方・手間)

○ステップ/○分で完了/○回でOK/○点セット
→ “手間が少ない”は数字が最強

④ 安心の数字(保証・返品・継続・実績)

保証○年/返品○日/導入○社/★○(○件)/継続率○%

⑤ 人気度の数字

3分に1個売れている/出荷総数6,000個達成!

⑥ 内容の数字(スペック・含有・量)

配合%/含有量g・mg/サイズcm/容量L/回数○回分

⑦ 価格の数字(単価・比較)

1回あたり○円/1日○円/100gあたり○円
→ 値ごろ感の設計ができる

 

業種別に数字を発見する14のリスト

1) 美容・コスメ(使用感、実感の言語化が難しい=数字が刺さる)

継続日数(○日で実感)、使用回数(○回分)「1本で○回分。
毎日のケアが続く」、成分配合比(○%)、「ビタミンC誘導体○%配合」、
刺激性テストの数(○項目実施)、使用満足度(○%)、レビュー件数(○件)

2) ヘルスケア、サプリ(規制に注意、含有量が強い)

含有量(mg/µg)、摂取目安=「1日○粒で、鉄○mg」、原料由来比率(○%)、
検査項目数(○項目)「○項目検査クリア(※事実ベースで)」、無添加項目数(いくつ不使用)

3)食品

甘さの数値(糖度を計るフルーツの宣伝、糖度8.0)、お肉のグレード(A5ランク)、
健康食品なら「糖質・脂肪分ゼロ」、有効成分が(食物繊維100mg、
レモン3個分のビタミンC)、「60日間常温保存可能」、5分に1個売れています
「賞味期限3年だから保存食料に最適」、これまでの販売実績数

4)アパレル・ファッション

カシミア30%、ウール100%、ダウンボール90%、繊維の細さ 80デニール、
編み物30ゲージ、72時間かけてなめした高級皮革、コートの軽さ 250g、
フィット感を追求してサンプルを50回作り直した、 UVカット率〇%、
1,000回洗濯でも型崩れしない、働く女性90%が疲れにくいと回答、
撥水等級、防風性 遮蔽率・何%、部屋干しでも3時間で乾く、
伸縮率・ストレッチ率 ウエストが8センチまで伸びます、
生産時CO2削減率 再生可能エネルギー比率%、(ワークマン)、
選べる24色展開、サイズ展開・XSから3Lまで

5) 家電・ガジェット(性能が数値化しやすい)

消費電力(W)、電気代目安(○円/日)、充電時間(分)「○分充電で○時間」、
稼働時間(時間)、風量(㎥/分)、騒音(dB)「最小○dB。寝室でも気にならない」、
容量(L)、重さ(g)

6) 教育・スクール・研修(成果の定義が曖昧=数字で安心)

学習時間(○時間)「○時間で基礎→実務へ」、回数(○回)、合格率(○%)、
受講者数(○人)、満足度(○%)「受講者○万人、満足度○%」、サポート時間(○時〜○時)

7) ITセキュリティ・保険(不安を“確率”で抑える)

検知率○%、対応時間(○分) 「24時間365日、一次対応○分以内」、稼働率99.9%、
補償上限○万円、免責○円「補償○万円まで」、支払い回数

8) B2B・SaaS・業務効率(導入判断は数字次第)

工数削減(○%/○時間/月)、コスト削減(○円/年)、導入社数(○社)、継続率(○%)、
稼働率(99.9%)、処理速度(○倍)、リードタイム(○日→○日)、
「月○時間、手作業を減らす」、「導入○社。継続率○%」

 

9) 外食店舗(“コスパ”と“人気”は数字が強い)

リピート率、人気No.1(根拠が必要)、量(○g、メニュー数(○品)、
「肉○g。言い訳しないボリューム」、提供時間 「提供まで最短○分」、
席数、待ち時間目安、原価比率(言い方注意)

10) 物流・配送・EC(“いつ届くか”が価値)

当日出荷締切(○時)、「○時までの注文、当日出荷」、最短到着(○日)、配送遅延率(○%) 、
送料(○円)、返品期間(○日)、「返品○日OK」、破損率(○%)

11) 旅行・宿泊(比較されるので数字は武器)

足回り、部屋面積○㎡、「駅徒歩○分、部屋○㎡のゆとり」、主要スポットまで○分、
ベッド幅○cm、口コミ★(○件) 「★4.7(1,200件)の朝食」、リピーター○%

12) 工務店・リフォーム(高単価ほど数字が安心材料)

工期日数、保証、点検回数「保証○年、定期点検○回」、断熱・気密(UA値、C値などの値)
「UA値○。冬の寒さに強い家」「光熱費を月平均4,000円削減」、施工実績○棟、紹介率○%

 

13) 不動産(スペックで“納得”が作れる)

駅徒歩、専有面積、天井高「天井高○m。数字が“広さ”を保証する」、収納率、
断熱性能等級、耐震等級「耐震等級○(※該当物件のみ)」、光熱費削減見込み、
管理費、修繕積立金、利回り(投資)

14) クリーニング・清掃(“どこまでやるか”が数で明確に)

作業時間○分「○分で水回り3点」、対象箇所○カ所、料金○円〜、
追加料金条件「追加料金なし(条件明記)」、除去率○%(測定条件がある場合)

 

以上です。ぜひキャッチコピーやキーワードに活かせる、効果的な数字を見つけてください。

 

 

 

製造業マーケター、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

ものづくりコラムcolumn