展示会ツールのデザイン・印刷

展示会ツールのデザイン・印刷

展示会ブースのツールのつくり方のつづきです。
前記事はこちらから→ 展示会ツールのつくり方

 

展示ブースのツールなどは、印刷会社や広告会社、知り合いのデザイナーに依頼すれば出来上がるようなものですが、それを社内でつくることこそ肝要です

自社内にたしかなマーケティング ノウハウを蓄積していくことが、将来にわたっての安定的な販路開拓につながると思うからです。

 

●タペストリーのつくり方 〜デザイン・レイアウト編

まず、メインの絵柄は商品写真、食品ならパッケージかシズル・カットにします。

大手企業の広告のようなイメージ写真やモデルを使った使用シーンなどはわかりづらくなるので、さけたほうがよいでしょう。

商品を出しづらい場合(形がない、抽象性が高い、絵にならない、など)は、写真は使わずに文字のみでもだいじょうぶです。
実はキャッチコピーのみをデカデカと入れたレイアウトのほうが話が早いことも多いといえます。

 

キャッチコピーは、ビジュアルがあってもなくてもデカデカと入れてください。
30メートル先から読める」のが理想です。

1文字の天地サイズが20センチ以上ならよいでしょう。
そのためにも、キャッチコピーは短く書いてください。

また、商品やサービスを言葉で説明するとフクザツになってしまう場合、図解をメインにすることもひとつの方法です。

 

ちなみに、このタペストリーには、生産へのこだわりや実績リスト、自社の歴史などは入れません。そうした情報も出したい場合は、別にパネルとして制作しましょう。

1ツールで1つの訴求。それが、来場者の理解のスピードを早めるコツです。

 

支援先の事例を出しておきます。

弓削がキャッチコピーとサムネールを描いて渡し(上の図)、デザイナーさんがデータにしたものを、再度、弓削がチェックして完成(下の図)です。

 

<タペストリーに入れる要素>

(1)商品写真/図説

(2)キャッチコピー/サブコピー

(3)商品名/商品スローガン

(4)社名/ロゴ/連絡先

 

タペストリー下部の3分の1くらい(床から1メートルの範囲など)は、スタッフさんや展示台の影になって見えづらいことがあります。

上半分だけでもサクッと伝わるようにつくってください

 

使用する色ですが、白地に黒文字ですっきりとレイアウトすると遠くからの可読性はガックリ落ちます。

老舗の蕎麦屋さんの淡白な看板、のれんのようになってしまうのです。

 

そこで、全面に濃い色を敷いてキャッチコピーを白抜き文字で入れるか、全面にうすい色を敷いて濃い文字色で載せるかのどちらかにします。

大手外食チェーンの看板を思い出していただくと、イメージしやすいでしょう。

彼らが試行錯誤の末にたどり着いた、目立つ色調に学んでください。

 

●タペストリーのつくり方 〜印刷・掲示編

印刷データができたら、入稿します。

デザイナーさんに依頼したときは、発注先のネット印刷のログイン情報などを伝えてそのまま入稿してもらいます。

社内で制作した場合は、PDF化するなどして入稿します。

 

ネット印刷会社は無数にありますので、制作するツールのタイプ、サイズの印刷料金が安いところを探してください

「全般的になんでも安い」というネット印刷会社は存在せず、何かが安いと別の何かが割高であったりします(チラシ、カタログ、名刺などですね)。

そのため、印刷内容に合わせて、その都度、検索して調べる必要があります。

 

最近、弓削が調べたところによりますと、左右1.5メートル×天地1.8メートルのタペストリーで、5,890円が最安でした。

また、納期日数を長くとることができれば、価格は安くなります。予算をかけたくない場合はスケジュールを早めに進行しましょう。

 

タペストリーの素材ですが、はじめてなのでとにかく安く印刷したいときは「トロマット」がオススメです。

そして、表現も固まったし、長く使いたいという場合は「ターポリン」を選ぶとよいでしょう。

タペストリーのよいところは、

・傷つきやすいパネルやポスターと比べて、長く使用できる
・クルクルと丸めて持ち運び、収納しやすい
・展示会のないときは社内の一隅に提げておけば商品の訴求ができたり、ショールームのような演出ができる
などです。

 

印刷のタイプとしては、大判のタペストリーのほか、のぼり、ポスター、パネル、POP、動画モニターなどもあります。

展示ブースは、言ってみれば売場店舗と同じようなもの。

予備知識を持たない来場者の目線になりきって、どんなツールによるどんな説明があったら理解されるか、誘引されるか考えて決めましょう。

 

ちなみに、特殊形状やネット印刷のメニューにない印刷物(商品の形に切り抜いたカタログ、半立体の飛び出すポスターなど)をつくりたいときは、訪問してくれる地元の印刷会社さんに依頼することになります。

特殊形状によりアップする訴求力と、コスト高とをはかりにかけて決定してください。

 

そして、つい忘れがちなのが掲示の仕方です。

気の利いたネット印刷さんですと、ひっかけるための鳩目穴加工やS字金具が必要かを訊いてくれたりします。

その場合は金具でよいですし、すっきりと提げたい場合はマジックテープの片側をコマパネルに貼り、片側をタペストリーに貼ると自由度が高まります。

どうやって掲示するかを忘れていて搬入日になって焦る、なんていうことのないように準備しましょう。

 

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製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。

 

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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