紹介されるプレスリリース5

紹介されるプレスリリース5

作成したプレスリリースを、どこへ送ればよいか。プレスリリースを誰に送ればよいか

メディアで取り上げられる方法の5回目。本記事では、プレスリリースを誰宛てに送ればよいかについて書きます。

 

■掲載されて意味のある媒体

「新聞社、雑誌社の誰宛てに送ってよいかわからないし、有料のPR会社に頼んだ方が確実でしょうか」のようなご質問はよく受けます。

たしかに業界紙などの場合、取材してくれた記者さんと名刺交換をしていれば、当面はその個人あてにメールを送れば確率は高まります。

しかし、媒体社も異動や退職があって担当者も代わりますから、それらを数十社レベルで追いかけるリストを保有し続けることは現実的にはムリです。

つまり、ピンポイントで「誰宛て」に贈ることは、PR会社でもなかなかむずかしいことなのです。

そのため、「部門・部署」は的確にしておかなければいけませんが、それほどコネにこだわる必要はありません。

 

むしろ、あなたの商品情報が掲載されて意味のある媒体を絞り込むことの方が大切です。

つまり、掲載・紹介してもらうなら、自社の見込み客が接触する媒体でなければなりません。

日頃から「ここに掲載・紹介してもらいたい」と考えられる媒体、番組をリスト化しておくことが必要です。

下記のカテゴリーを参考にして、あなたの商品、ビジネスを紹介してもらえたら効果が出ると思われる特定媒体に絞り込んだリストを作成してみてください。

 

●送信先カテゴリー

①業界・専門紙誌  ②新聞社/通信社/経済紙/地方紙  ③出版社 

④記者クラブ    ⑤ラジオ局<番組ごと>  ⑥テレビ局<番組ごと>

⑦広報誌(自治体)、商工会議所(会報)     ⑧ネットニュース

⑨地域コミュニティ紙(みんなの経済新聞)   ⑩配信サイト

 

いずれも、新聞社やテレビ局に送るのではなく、新聞であれば特定のコーナー(社会面の連載コラムなど)、テレビであれば特定の番組の特定のコーナーを目指して送るようにします。

テレビ番組であれば、あなた自身がいつも観ていて、どんな性質の商品をどんな切り口で取り上げるのかを知悉していれば、紹介確率の高いプレスリリースをピンポイントで書くことができるはずです。

 

■テレビ番組で紹介される方法

そして、テレビ番組にプレスリリースを送る場合も、番組宛てではないほうがよいといえます。

ご存知のように、ほとんどのテレビ番組は制作会社に外注してつくられています

大枠の方向性は局側のプロデューサーが指示を出すとしても、ネタ探しのような末端の仕事はとうぜん外注先の仕事です。

このネタ探しをしているのが、リサーチャーという肩書きの人(または若手の放送作家)です。

 

大きな制作会社なら社内にリサーチャーがいますが、中堅以下の制作会社ですと、さらに孫受けに外注することになります。

発注先は「リサーチ会社」です。マーケティング調査の会社と間違えないようにしてください。

つまり、自分のメイン仕事として情報を探しているのはリサーチャーさんなのです。

そこで、あなたはリサーチャーさんにプレスリリースを送るべきなのです。

 

●担当リサーチャーを調べる4つの方法

1 タイトルロール

番組最後のタイトルロールに制作会社や協力会社名などが流れます。
それらの会社を検索すると、担当しているリサーチャーの会社を突き止めることができます。

2 ウィキペディア

長く放送されている番組ですとウィキペディアに解説ページがあります。
その中段のあたりに制作会社などのリストがあり、リサーチ…〇〇株式会社、と明示されていることがあります。

3 検索

Googleで「番組タイトル+リサーチャー」または「番組タイトル+リサーチ会社」で検索をしますと、リサーチ会社サイトの「実績紹介ページ」がヒットしますので、とうぜん、その会社が担当しているとわかります。

4 リサーチ会社のリスト

リサーチ分野は狭い業界であり、第一線で活動している会社は20社ていどしかありません。
これらのリストをもとに、それぞれの企業サイトを訪問して実績紹介ページを参照すれば、時間はかかりますが特定することができます。

このリサーチ会社リストは、セミナーの際などに希望者に配布しています。弓削の本の読者でご希望の方があればその旨をご連絡いただければお送りします。

 

注意点としましては、一つの番組でも複数のリサーチ会社が入っていることがある、また会社ではなく、フリーランスの個人が担当している場合がある放送作家さんが担当しているケースがある、というところでしょうか。

事実、弓削は何局かの民放ラジオ番組に出演、コメント提供をしていますが、ご依頼をくれるのは放送作家さんか制作会社のディレクターさんです。(ラジオや小さな番組は外注せずに内製しているということもあるようです)

また、最近出た「タダでテレビに取り上げられる方法」という本を書いた知人も、放送作家さんです。


「タダでテレビに取り上げられる方法」 石田章洋さん 

 

■記者クラブとの付き合い方

記者クラブは業界ごとにあり、東京であれば霞ヶ関など、地方都市では市庁舎や商工会議所などにあります

「記者クラブなど敷居が高くてとてもとても」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

あなたが作成したプレスリリースをコピーして、記者クラブ内にある各社媒体別のタナに放り込むだけでもいいのです。

必要なら、参加記者の人数はわかりませんが、記者会見を開らいたっていいのです。

いずれも、記者クラブに電話連絡をしますと、幹事の記者さんと話ができますので、投げ込みだけしたいのか、会見を開きたいのかを告げればいいのです

「ここぞ!」という商品ができたときにはぜひチャレンジしてみてください。

 

■ネット配信サイトを利用する

また、最近はネット配信が盛んになってきています。

有料掲載から無料まで、女性に強い媒体や、特定の分野に絞り込んだ媒体などいろいろあります。

数撃てば当たることもありますので複数先に配信するようにしましょう。

 

●主な配信サイトリスト

□共同通信PRワイヤー  → 8万円+の掲載料で2,000ヵ所に配信

□PR TIMES

□@Press

□Value Press

□ドリームニュース

□PR PRESS       → 女性に強い

□digital PR platform

 

次回は、プレスリリースを作成するときの便利フォーマットを紹介します。
ぜひ、チェックしてください。

 

 

製造業のマーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。

 

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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