オンライン展示会来場レポート!
メディア系が主催するオンライン展示会が次つぎに開催されています。
そこで、今回は来場したオンライン展示会のレポートと感想をお送りしたいと思います。
まずは、日経が主催する「日経クロステックEXPO2020」です。
リアル展示会と併設ではなく、オンライン展示会単独開催ですので、見せ方にも力が入っているはず。
と、思ったのですが、そうでもありませんでした。
各社のバーチャルブースですが、こちらは自治体が出展する高知県のブース。
静的ですね。
プレスリリースのページかと思いました。
これでは商談はおろか、情報収集する気もおきません。
マシなところではパナソニックのブース。
カンファレンス(セミナーで商品説明)があり、話者の写真がある以外はのっぺりしたページです。
これが、オンラインであれ展示会と呼んでもいいものなのか?
この程度であれば、リード社の併設版オンライン展示会と並んで、「オンライン展示会はつまらない」「普通のウェブサイトと変わらないよ」という評価が定着してしまいそうです。
メルマガにも書きましたが、やや救いであるのはオンラインセミナーに参加しやすいこと。
スピーカーには小池都知事もおり、贅沢。
資料のダウンロードもスムーズです。
ただ、そのコンテンツはご想像通り、商品の売り込みが中心となっています。
さて、もう一つ訪問したオンライン展示会が日刊工業新聞社新聞主催の「高精度・難加工技術展」「スマートファクトリーJapan2020」(同時開催)です。
こちらは正直……、おもしろかったです!
オンライン展示会とは、バーチャル展示会とはこういうものだろう!
というつくりになっていました。
まず、バーチャルブースはこんな感じです。
マウスでグリグリと360°回転させることができます。
おや、よく知っている会社のブースがありました。
切削工具の再研磨をウリにしている加工技術の会社です。
↓ブースに入るとこんな感じ。
いちばん右側のパネルをクリックしてみましょう。
バーンッと表示されましたね(^o^)
スマートファクトリーとしては「ものづくり部品大賞」のイベントも開催。
なかなかバーチャルですよね。
この展示会開催を担当している日刊工業新聞社のイベント部門の人は、じつはよく存じ上げているのですが、このオンライン展示会のシステムを構築するために相当悩み、数十社のシステムベンターと面談をしたそうです。
苦労の甲斐あって、とても完成度の高いオンライン展示会になりました。
オンライン展示会主催各社は、がんばってこちらのレベルに追いついてこないと、展示会業界全体に影響を与えてしまいますのでご注意くださいね。
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
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