なぜ外国人モデルを使うのか

なぜ外国人モデルを使うのか

アパレルメーカー、化粧品・ヘアケアメーカーのウェブやチラシ、カタログでは、外国人モデルを起用することがよくあります。

 

しかし、それではリアリティが出ないので響かない、という意見も一方であります。

では、外国人モデルではなく日本人モデルの写真を使えばいい?。

あるいは、化粧品ボトルやパッケージの写真のみにするか。。

 

上記のような右脳商品では、いずれにしてもイメージビジュアルが必要です。

あまりにも現場の事情に近いため論理化されておらず、語るのは私くらいしかいないと思いますので検証してみます。

 

まず、日本人のモデルを起用する場合

たしかにリアリティはあります。ただ、それだけに商品が化粧品ならメイクのノリや肌理(キメ)、テイストが気になります。

服飾メーカーであれば、体型の見え方や着こなしの問題が出てきます。(いまは、背が低い人向けや、ぽっちゃり体型の人向けの服に特化して成功しているメーカーもありますので、ここはともかく。)

問題なのは、日本人モデルは親しみやリアリティがあるだけに、見る人ごとに「この顔は好き、嫌い」、「このヘアスタイル(メイク)は好き、嫌い」という、売り物自体とは別の部分で印象がついてしまうこと。

それをさけるため、あえて4人のモデルを出演させたこともありました。

そうするとお客様は自分のイメージや好みに近いモデルを勝手に選び、「そうよね、こんな感じよね」と納得してくれるのです。

資生堂や花王なら、すでに人気の定着したタレントや女優を起用できるので企画段階の問題なのですが、中小メーカーが時間とコストをかけて撮影し、嫌われることもある、それでは割に合いませんよね。

 

その点、外国人モデルは撮影するにしても、低価格の買い取り写真でも、選ぶ時間をかければ良い顔のモデルさんが見つかりやすいといえます。

そして、日本人モデルのときと異なり、まさに現実感のうすらいだイメージ写真となって細部には目が行かず、気になりません。

あるヘアケア商品用のビジュアルでは、それでも念のために後ろ向き写真を選択したこともありました。

 

次に、モデル写真を使わない場合

パッケージの写真をバーンと大きく出すことは、言外に品質への自信を表しますね、たしかに。

しかし、実際のところ“人の顔”を出さないのはもったいない表現となります。

人の顔はやはり引きつけるチカラ、好感度を生むパワーがあることは調査データでも判明しています。

女性向け雑誌の表紙は、すべて女性の顔のアップです(男性誌も)。

広告の3B*は、美女と子供と動物の、まさにカオです。

やはり、右脳商品においてパッケージ写真などはメインビジュアルにはなりえず、サブ写真なのですね。

 

…ということで、外国人モデルの写真を採用する合理的かつ安直な理由がおわかりいただけたかと思います。

 

*3B=美女(Beauty)、ベビィ(Baby)、動物(Beast)の3つが広告のビジュアルとして有効であるとする法則

 

 

 

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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