「ノートパソコン」だけではありません
弓削の実績というと、「『ノートパソコン』をネーミングした人」と認識されることが多いのですが、それだけではありませんよ!
本記事では、弓削が大手企業の仕事をメインに請け負っていた’90年代〜’00年代(15年〜30年くらい前)の企画をご紹介したいと思います。
1「ドラえもん」の原作を書く!?
Sキスイハイムの宣伝ご担当者が「ドラえもん」のファンであったことから実現した企画です。
小学館、藤子プロとの協力関係をつくり、「小学四年生」誌に8ページの広告マンガを掲載。その企画、原作、ネームを弓削が担当しました。
これを読んだ小学生がプレファブ住宅のメリットを理解し、将来のユーザーに育ってくれる、という狙いです(いい時代ですね)。
マンガの原作ネーム仕事は現在も1本が進行中ですが、この「ドラえもん」や「ハートカクテル」で知られるわたせせいぞうさんとも仕事をしていますので、急にはじまったことではないのです。
さて、本件マンガのストーリーは、広い部屋を欲しがったのび太とドラえもんがタイムマシンで往復した場所に、セキスイのプレファブ住宅があっという間に建ったので困ることになる、という内容でした。
2 駅階段広告のはじめて
D通さんから依頼を受けたSャープの案件で、JR駅構内コンコースでイベントブースを設営する企画を考えたときのことです。
50平米ていどの場所で新製品のイベントをおこないたいという話でした。私が提案したのは、いまではまったく目新しくないのですが、’90年代には斬新すぎたものでした。
それは、会場いっぱいに植栽を持ち込んで森をつくり、来場者が緑の道を巡りながら新製品の性能を体験できるというものでした。
この会場へと通行者を誘引するための告知手段の一つとして提案したのが、階段広告でした。
これは写真(無関係の例です)のように階段を登る人の視野にメッセージやキービジュアルが飛び込んでくるというもの。
実は、この案件ではJRの決済体制もあって採用されませんでした。
ところが、8ヵ月後くらいにJRの階段を登っていて驚きました。階段広告が掲示されていたのです。
その当時はあらゆる企画を量産していましたので、(やっぱり企画自体はよかったんだ)くらいしか思いませんでしたが、いまから考えると挨拶の一つも欲しかったですね。
この記事、続きます。次回もどうぞお楽しみに。
製造業マーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
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